太秦の家

準備・上棟  Mさんからお便り

外観はクリームイエローに。
色見本で決めたときは、ちょっと派手かなと思いましたが塗装されてみると、木の色に良く合います。

モルタル塗りの上にジョリパッド吹きつけ仕上げ。

小さな植え込みにヤマモモ
(実がなるそうなので楽しみ)
もうひとつはミモザ
それに地面から怪しいキノコ
心配です。

(前の道路が狭いのでいいアングルで撮れないのが残念)
屋根裏部屋 屋根裏部屋2
屋根裏部屋です。
子供たちの寝室の予定なのですが、今のところ家族みんなで寝ているそうです。
屋根裏・2階壁は紙壁紙張り。
1階壁は珪藻土塗り。
キッチン・トイレ・洗面所の壁は水性ペンキ塗り。
床はほとんど杉板張りです。
家中、木の香りにつつまれてでツンとしたにおいはまったくしません。

出窓と筋交い
筋交いが必要な壁でも明り取りも棚も欲しい!
家具を置くスペースがなかなかとれないので棚をできるだけつくっています。出窓の下は奥行きが浅く本を置くのにぴったり。
2階 2階4.5帖
出入口の上も天袋に利用。
階段の下も収納スペースに利用します。
中のヒキダシや目隠しカーテンはてづくりする予定。
キッチンのカウンターの棚もちゃんとしまうものの寸法で考えています。
押入れすのこ
押入れの中段はすのこ。
1階
手前の杉丸太。森林組合Kさんの秘蔵です。
カウンターの地松。施工者Kさんの秘蔵です。
ありがとうございました。
床下収納
床下収納。大人ひとりふたり余裕で入れます。こわいので中から開けられるかチェックしました。大丈夫です。
ステンドガラス ステンドガラスの真ん中にはまっているガラス
前の家の建具に使われていた模様入りのガラスです。(画像ではその模様は見えませんね)
とっておいて再利用しました。このガラスはトイレのドアにも使いました。
今は製造されていない模様で、昭和30年代頃に建った住宅によく使われていました。
Mさんからのお便り
コイデさま
もう1年たつんですね。お元気ですか?
昨年の冬に入居してしばらくは私も自分の家なのにもかかわらず、この家に対して少し遠慮があったように思います。新しいからキズをつけてはいけないとか、そういうものではなくて。
"私の一部になってない”そんな感覚です。よそいきの新しい服を買っても、しばらくは新しい服と体がまだしっくりとこない感じってあるでしょう。そんな感じでした。
でも寒い冬を過ぎ、お日様いっぱいの春、屋根裏だけすごく暑かった夏、風も日差しもやわらかかった秋、そして今年の少しあたたかい冬。
家族の病気、子供の反抗期、床のキズ、壁のヒビ
いろんなこと 人生の喜怒哀楽とでもいいましょうか。
そんなことが人間や家に過ぎてゆく中でどんどんこの家に対する愛情がふえてきてものすごくしっくりとしてきたというか…  ああ…私この家が大好きだ…と思う今日この頃なのです。
疲れて帰ってきても ほっとするし 子供たちとたたかっていてもがっしりと受けとめてくれる
おチビがコマをまわしても許してくれる(笑)ような家です。
はじめはシンプルな部屋に…と思っていたのですが、おチビの製作意欲が旺盛でどんどん壁にものが(作品が)増えてもニコニコ家が笑っていてくれてるようです。
はじめに話していた時よりも 少し家具の配置が変わりました。住んでいる人の成長(?)につれて臨機応変でよいのですね。
でも本当に使い勝手がよく 私にとっては楽チンすぎて申し訳ないくらいです。
といっても 食洗機も浴室乾燥機も床暖房もない アナログ(?)な生活ですが そういうのをいろいろ工夫したり楽しんだりするのが好きですね。"ちょっと不便”なのがユニークで良いです。
これからも家も人もいろんな変化があると思います。その時々を楽しんで過ごしてゆけたら…と思います。
が!!なかなかそうはいかないときもあります(ね!)
まーそんな時は じたばたするもんなんでしょう。またそれも"良し”です。
入居後1年の記念に…
Mさんからお手紙をもらいました。



文中にも出てきますが
一番下のお子さんが、やわらかい杉の床板の上でコマをまわして遊んでいたそうです。
!予想していませんでした!
しっかりと思い出が刻み込まれています。
前にうかがった時は階段に毛糸をくもの巣のようにめぐらしていました。おもしろいなー!



家は家族の変化に伴って変わっていけるようでなければと思います。
暮らしの変化を受け入れていけるような家をつくりたいなと思います。

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