設計監理について


「設計」とは
限られた条件(敷地や予算)の中で、できる限り施主の希望をくみながら計画します。
さらによりよくするためのご提案をおこないます。その上で見積と工事ができるような詳しい図面をつくります。

「監理」とは
設計図通りに工事がおこなわれるように、施工者と打合せをし、工事手順を確認したり、現場でのチェックをおこないます。
設計監理と施工管理、“カンリ”と同じ読み方ですが漢字が違います。
同じように工事の進捗状況をみていくわけですが、どう違うのでしょう?
管理―責任をもって取りしまり、めんどうを見ること
監理―指示・指導しながら管理すること        <三省堂国語辞典より>
設計者は施主の代理人という立場で、工事手順を確認したり、工事の指示を行ないます。
その際、施工の不備を指摘することもあります。
施工者である現場監督さんも同じことをしていますが、立場が違うのです。
ですからよりよいハッピートライアングルをつくるためには設計者として独立していなければできません。 施主が施工者を信頼しては、いけないということではありません。
三者がお互いに信頼しあうことが大切です。
実際の工事現場は、監督さん、職人さんたちと一緒に、よりよい建物を協力しながらつくっていきます。
施主と施工者の間に充分な信頼関係がすでにある場合など、「設計」のみを依頼されることもあります。さまざまな条件を考えて決定すればよいと思います。
施主(セシュ)―建て主、依頼主
設計者―設計事務所
施工者―ゼネコン、工務店、ハウスメーカー、大工

建築士という資格をもつ人すべてが設計者の立場というわけではありません。施工者の立場で設計をしている建築士もいます。

設計の種類
基本計画 敷地や周囲の状況を考えながら施主の希望をかたちにしていきます。
住宅なら今までの暮し方やこれからのこと、店舗なら今までのご商売の様子やお客さまの変化などを一緒に話しあっていきます。
基本設計 基本計画が決まったら、建築法規や予算も考慮して具体的に図面をつくります。
あわせて構造設計や設備設計も考えていきます。
この図面は建築確認申請にも使います。
実施設計 基本設計ができたら、それを積算して施工するためのより詳しい図面をつくります。
この図面をもとに施工者は見積をします。
そして施工の契約図面となり、これに基づいて工事をすすめます。

設計監理料・相談料
設計監理料は、その物件の仕様や規模、建設条件などによって変わります。
目安としては新築住宅の場合はその工事費の10%くらい、店舗の場合は工事費の8〜15%くらいです。規模の大きな物件であれば料率は下がります。
設計監理料のうち、設計料と監理料の比は8:2から7:3くらいです。
基本計画の段階で、概算の予算計画をたて、それにもとづいて設計監理料を決めていくのが通例です。実際にかかる手間と時間数から決めることもあります。
工事請負契約の金額や最終の工事費精算の増減により変わることはありません。
(工事計画そのものが大きく変わる場合は除きます)
よく工務店やハウスメーカーの中には設計料が無料とか格安をうたっているところがありますが、項目立てをしていないだけで工事代金の中に含まれているところが多いようです。

設計の流れ
さいとまっぷ

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